2024年6月26日

マーケットインのイノベーション

 中小企業庁が「中小企業のイノベーション」を研究している。その中で「マーケットイン」をしきりに言う。イノベーションなのにマーケットがある前提を不思議に思ったが、よく聞くと、マーケットがあるイノベーションもあることが分かった。たとえば、医師が使う医療器具のイノベーションを医師が企画した場合である。マーケットインのイノベーションであれば、その成功率はあがるが、中小企業が一枚かむにはどうすればよいのか。

2024年4月30日

ITイベントでの冊子配布

Japan IT Week 2024というイベント(2024/4/24-26開催)に出かけた。ITベンダーがブースを出して、製品の宣伝をする。通路では、紙の冊子を掲げたスタッフが往来を妨げ、通りかかる人々にそれを押し付けてくる。冊子を入れる大きな袋も押し付けてくる。押し付けられたのを普通に受け取っていたら、ものすごい量の紙の束を抱えることになるのだろう。デジタルを、もっとうまく使えないものだろうか。

2010年1月16日

コンプライアンスのレベル

 「意図的に法律に反するような行為はしていないと信じる」と自らを弁護した政治家がいる。この意識の低さは何だ!
 意図せずに法律に反する行為をすることも違法行為である。プロは自らの職業に関する法律は理解していなければならない。また、法律に反しないというのは最低水準で、顔を上げて歩く資格はない。
 そんな彼は自らまとめた陳情を「全国民の要望」と言った。憲法で「主権の存する」と定めた「国民」を騙るとは不届き千万。

2008年10月13日

コンプライアンス(2)

 エレベータに関して聞いた話。エレベータの管理・保守は製造会社の系列業者が行うことが多い。保守料は高い。で、他の安い業者に頼みたくなるが、系列業者は安全を保障できないとか、いろいろ言って契約解除を許さない。そんな時代は終わった。
 裁判で、このように契約解除を不当に制限する行為を「不当な抱き合わせ」として独禁法上問題ありする判決が出たから。
 日本のビジネスは、こうして公正を保っている。公正さは一流の証だ。
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 「コンプライアンス」とは、法律遵守ではありません。法律を守ることは最低水準です。
 人との約束を守り、自ら決めた社則や業務手順に従い、最高の倫理を追究することまで含まれます。

2007年11月18日

IT部門は主体性を身につけよ

 普通、仕事の仕方は企業が自分で考えるものだ。主体的にならざるを得ない。内部統制も同じように取り組めばよい。しかし、IT部門は主体性がなくても存在できる。ユーザに言われたことに合わせれば一応仕事になる。ところが内部統制では、監査法人に言われたことに合わせると会社の足を引っ張ってしまう。自ら考え、仕組みを設計し、監査法人を説得しなければならない。
 ここで主体性を身に付ければ、IT部門の存在価値は高まる。

 

■ 「無料経営相談」の企画の続きです。なぜ無料なのかご説明します。中小企業診断士の登録更新には条件があり、その一つが実務従事要件。企業に勤めている診断士にとっては結構高いハードルです。そこで、無料ででも実務の機会が欲しいというわけです。無料とはいえ診断士、それなりの成果を出します。ただし、実費はいただきますし、無料の範囲は「初期検討(たとえば計画策定フェーズ)」とさせていただきます。

2007年7月 9日

顧客目線(2)

 あなたは自分の取扱商品のユーザですか?NOの答えは多い。たとえば女性下着メーカの男性社員。彼らの仕事は劣る?いえいえ、自らユーザでなくても、顧客目線で仮説を立て、それを検証し、改善する。ユーザの気持ちを想像し、ユーザ以上にニーズを理解して提案できる人もいる。ユーザを超えることがプロの条件なら、ユーザでないことを活かす道もありそうだ。
 BtoBビジネスや間接部門の皆さん、ユーザでないことを言い訳にしないことです。

2007年5月 3日

顧客目線

 顧客に相対して、何をしてやろうかと考える。そういう姿勢は失敗のもとだ。知識の面で顧客と大きな差がある仕事でそうなりやすい。たとえば医者やプログラマ。
 顧客に相対すると、顧客を言いくるめるか、顧客の言いなりになるか、どちらにしても顧客は満足しない。ではどうすればよいのか。
 そこで必要なのが「顧客目線」。顧客と一緒に問題に相対するのだ。そして顧客の問題解決を助ける。顧客にとってよきパートナーとなれるのだ。

2007年3月21日

需要<供給

 1990年代に、供給が需要を上回って売り手市場から買い手市場に変わったと言われた。それは確かにその通り。作れば売れる時代ではない。しかし、「需要<供給」を大前提とした戦略でよいのだろうか?
 たしかに「需要<供給」が常態であることはその通りだろう。しかし、「需要>供給」の瞬間をいかに作り、その機会をいかに活かすか。自らの存在価値を高めるシナリオを描き、それを実行できるか。それが勝負どころだと私は思う。

2007年1月28日

右腕を育てる

 右腕は簡単には育たない。そんな話を聞いた。
 普通に経験を積んだだけでは、責任者が圧倒的に早く成長し、部下はゆっくりとしか成長せず、その結果、自分の代わりになるような人材は永久に育たないものなのだという。
 別の人からは、部下を海外へ行かせると育つという話も聞いた。上司から離れ、全部自分でやらねばならぬ。そんな環境が、人が育つ条件らしい。
 そんな環境が偶然できるのを待ってはいられない。どうやって作るか、だ。

2006年12月19日

目標達成度の尺度

 仕事には目標がある。その達成度をどう表すか。
 「今期の売上目標に対して8ヶ月で60%達成」という案。8ヶ月なら67%が標準だから遅れている?これでは分からん。
 「8ヶ月めの目標に対して90%達成」という案。あと10%は追いつけるのか?
 「8ヶ月間の目標に対して0.8か月分遅れた」という案。残り4ヶ月で遅れを挽回するのはきついと分かる。月々の目標が増減しても分かる。
 新発見だ。「遅れ」で目標達成度を表そう。

■ 前回の「スケジューリングがキモかもね」を書いたときに考えていたことです。この文章だけ読んでも何のことか分からないでしょうね。その後、恵比寿のある会社を訪問した際に、これをシンプルに実現しているのを見ました。その感動は、美しい紅葉を詠んだ詩を聞いた時にも似て・・・。涙が出そうでした。

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