内部監査の対象部署は多様で比較できない
内部監査報告書への総合評価の記載要否の続き。内部監査報告書に総合評価をA/B/C/Dで表示すると、Aが最も優れ、Dは最も劣ることを表す。ところが、監査対象部署は多様である。製造部が経理部より優れているなどという序列は付けようがないし、意味もない。営業部同士でも、商品や市場が異なり、比較はできない。したがって、相対評価をしないように、評価結果は文章で表現するのがよい。比較できると、人は比較したくなるものだ。
※この理屈では、例外があり得る。たとえば、金融機関は多くの支店を持つが、支店に関する防犯・防災とミス・不正防止に限定した相対評価は可能だし、意味がありそうだ。
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