運航の安全とガバナンス
高速船クイーンビートルの浸水隠蔽についての第三者委員会調査報告書を読み解いている。
船を運航する企業なら、船の事故は最重要リスクの一つである。運航部門や運航管理者には運航の安全の責任を負わせ、利益や顧客満足の責任は営業部門に負わせる。この事案の場合は、そのような責任分担が曖昧だったのか、浸水発生時に、予約客のために運航を継続する方向に幹部の意見が偏り、社長はそれを追認した。ガバナンスの欠陥である。
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