浸水隠蔽のためにした浸水警報装置の移動
高速船クイーンビートルの浸水隠蔽についての第三者委員会調査報告書を読み解いている。
この事案で私が次に重大と思うのは、浸水警報装置のセンサーの、本来の位置から上方への移動だ。浸水が徐々に増えて、このままでは警報が作動して浸水を当局へ報告せざるを得なくなり、運航できなくなることが理由だった。船員にとって、浸水警報装置は自らの命を守るためのものでもある。誰に「やれ」と言われてもやりたくないと思うのだが。
※浸水警報装置は、浸水の水位がセンサーの高さに達すると警報が作動する。上方へ移動すると、より多くの浸水に達するまで警報は作動しない。
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