銀行口座と帳簿の担当を分離できないとき
件の会社から大金を盗んだ経理課長は、四半期末ごとに銀行口座の残高と帳簿が合うように、伝票を入れていた。やむを得ず銀行口座と帳簿の両方を経理担当に預けるときは、上長の取締役が銀行口座の残高と明細を銀行のオンラインでいつでも閲覧できるようにするのがよさそうだ。実際に頻繁に見る必要はない。期末以外にもいつ見られるか分からなくして、ときどき気になる入出金について経理担当に問い合わせれば、効果は大きいだろう。
※ちなみに、私の知るケースでは、経理担当が作成した振込依頼全件の承認を社長がしていた。振込依頼を請求書と照合するが、実際には全件見てはいない。それで十分である。
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