« 2024年6月 | トップページ | 2024年9月 »

2024年8月31日

公益通報とハラスメント

一般論として、ハラスメント相談は公益通報には該当しない。公益通報という制度は犯罪行為が対象だからだ。したがって、行為が暴行や脅迫、強制わいせつなどの場合は該当しうる。公益通報ではないから懲戒処分とした、というあの知事の判断は短絡的だ。なお、経営者は問題を早く解決しようとするので、似た過ちを起こす心配がある。経営者の皆さんには、あのケースを他山の石とみてほしい。メディアは知事をボコボコにしているが。

2024年8月30日

属人的な業務

「業務が属人的」とは、できる人が一人しかいないことではない。実は、「属人的」とは「標準的」の対義語である。ある人が休むとトラブルが起こるのは、その人が人知れずしているチェックが抜けるからだ。そのチェックは「属人的」であり、それを手順書に書き出し、教科書通りの手順を適用すると「標準的」になる。それでも、その仕事が難しいなら、出来る人が一人という場合もあるが、その難しいところを習得した人は代われる。

2024年8月29日

内部監査の他社事例

10年前、他社の内部監査が気になって、同業他社4社に声をかけて、内部監査部門同士の情報交換をそれぞれ行った。ところが、やり方がまちまちで、比較のしようもなく、参考にはならないとあきらめた。当時、IPPFの内容を理解していなかった私には気付けなかったのだ。IPPFは基準であり、手順ではない。基準を実現できる手順はいろいろある。一方、基準と対応させることで、各社の内部監査の特徴が分かる。参考にもできる。

(注)IPPFInternal Professional Practices Framework で、和名は「専門職的実施の国際フレームワーク」。内部監査人協会(IIA)が公表している公式なガイダンスを体系化した、内部監査の「考え方(概念)のフレームワーク」。

2024年8月28日

内部監査の品質改善プログラム

日本内部監査協会主催の「内部監査の品質改善プログラム:評価実施編」という研修を受けた。多くの実習が組み込まれた2日間、有意義な時間だった。内部監査の品質評価は、10年前から製造業である勤務先の内部監査の内部評価をしていて経験済みだったが、今回は参加各社が業種も状況もいろいろで、内部監査が多種多様であることを再認識した。それでも、お互いに事例を交換して参考にできるのは、IPPFという基準のお陰だ。
(注)IPPF:Internal Professional Practices Framework で、和名は「専門職的実施の国際フレームワーク」。内部監査人協会(IIA)が公表している公式なガイダンスを体系化した「考え方(概念)のフレームワーク」。

« 2024年6月 | トップページ | 2024年9月 »

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ