技術者の良心

 「安全はすべてに優先する」と毎日唱える会社がある。それはよい習慣だ。技術者が良心を失ったとき、安全よりもコストが優先される。それを防ぐ効果がある。
 少しでも軽く、薄く、短時間にという挑戦は当然の努力だ。それを究極まで進めれば競争力の源泉となる。しかし、あくまでも「究極まで」だ。過ぎれば安全が損なわれる。建設会社と設計者がお互いに「相手の責任」と考えて良心を忘れた、その結果の強度計算偽装かもしれない。

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非常事態に備える

 あってはならないもの。空焚きをしたら消せないコンロ、スピードが上がったら利かないブレーキ、間違った注文を取り消せない売買システム。
 歴史のある造船の世界で、試運転で必ずやるのはクラッシュアスターン。衝突回避のためにプロペラを逆回転させる。めったにない非常事態を想定したテストを処女航海の前に行う。船は壊れるのではないかというぐらい揺れる。そんな世界もある。
 非常事態の中、取引を成り行きに任せた東証に喝!

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マンション強度の偽造

 マンションの強度計算の偽造が発覚した。どうしてこんなことが起こったのか。設計間違いによる欠陥は、過失であっても犯罪だが、これは意図的な偽造だ。
 想像するに、彼は顧客から与えられた問題を従順に解いたのだろう。顧客が鉄筋を減らせと言えば、減らしてもつじつまがあうような計算書を作る。そんな賢さはあるが、プロの建築士としての責任はない。仕事とは問題を解くことではなく、社会に貢献するために責任を果たすことだ。

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総選挙雑感・・・もしも

 先ほどまで衆議院議員総選挙が行われていた。公示のころは自民党と民主党の一騎打ちの様相だったが、選挙直前の世論調査では自民が圧倒的に優位らしい。自民党は郵政民営化を「改革の本丸」としたのに対し、民主党は「郵便局の全国一律サービスは維持します」とし、その一点だけで守旧的イメージになってしまった。民主党が郵政民営化に賛成していたら結果はずいぶん違っただろう。もっとも、そうだったら総選挙もなかったのだが。

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少数意見の民主主義

 民主主義の原則のひとつが多数決だが、少数意見にも耳を傾ける。そのために、発言の機会を与え、議論を闘わせる。その結果、多数決で決まったことには少数意見の持ち主も従い、全体の利益を目指すのだ。
 少数意見の持ち主も、同じ意見の人と集い、自らが多数派となるための活動をすればよい。それでも囚われたりしないのは民主主義のよい点だ。しかし、自民党の郵政改革反対派が、何ゆえ自民党員であり続けようとするのか不思議だ。

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反対意見の節度

 郵政民営化は小泉首相が掲げた最大の公約なので、彼を総理・総裁にした自民党議員はそれを支持するのが、本当なら当然のはずだ。民営化に反対する自民党議員たちは、心変わりした理由を説明する必要がある。
 あるいは、反対する議員の中には法案に問題があることを理由にしている人がいる。そういう議員たちは、法案の代替案を示すべきだろう。多少の問題があっても、それが現状採りうるもっともましな案であるなら前進でよいのだ。

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ある新聞の傲慢さ

[朝日新聞の6月5日の社説を読んで]
 朝日新聞は、A級戦犯が合祀されている靖国神社を日本の首相が参拝することを「許せない」と言う。靖国神社に参拝する人の肉親や友人を悼む思いを「自然だ」としながらも、参拝者は軍国主義者とでも言いたげな文脈だ。この傲慢さは何だ。
 一方、反日運動に迎合したのは、無宗教の追悼施設建立の提案をしている人々だ。戦没者の追悼を否定し、命をモノのように扱おうとする。私は遺族ではないが、このような動きに大きな憤りを覚える。

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敗者を祀る文化

 世界には、敗者を犯罪者にして葬り去る人々がいる。たとえば選挙に負けた前大領領を犯罪者にする。それ以外の人たちは安泰だ。
 日本では違う。天照大神に負けた大国主命を日本最大の神社に祀り、明治維新後も徳川家は断絶させないし、首相が選挙に負けても犯罪者にはしない。だから、第二次世界大戦のA級戦犯を靖国に祀り、指導者ではなかった人々でも靖国に参って過去の過ちを反省する。
 そんな日本の文化を、私は誇らしいと思う。

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レッサーパンダに群がる

 レッサーパンダが立ったというニュースが日本中を席巻している。海外の新聞で一面を飾ったことがきっかけらしい。確かにレッサーパンダはかわいいが、何度もニュースに取り上げるようなことだろうか。しかも、よく調べてみると立つレッサーパンダはあちこちにいるらしい。立つ犬も立つ猫もいる。よくこれでニュースになるものだ。
 日本のマスコミはちょっと変だ。些細なことに全メディアが群がる。もっと大事なことに集中しようよ。

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責任の所在を明確化する

 仕事の責任の所在は明確化されるべきだ。そこで企業は権限規程を作成し、想定外のことが起これば規程に盛り込み、徐々にその完成度を高める。何年かすると規程は分厚くなり、想定外のことはめったに起こらなくなる。
 これで組織は官僚化できた。想定外の大事故も、他の職場で起こったなら自分たちの責任でないことは明確だ。その影響で遅刻するのは適わないし、職場のボーリングや宴会も遠慮なくできる。
 そして、組織は信頼を失う。
[もちろん逆説。責任の所在を明確化する努力は裏目に出る。必ずそうなるのかもしれない。]

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